2023-08-15
現在、空き家の問題が全国で深刻化しつつあります。
そんななか、親が認知症などの判断ができない状態になったら住んでいる家はどうなるのか、不安に感じることでしょう。
その解決法の1つに「家族信託」があります。
ここでは神戸市内で空き家を相続する予定のある方に向けて、空き家の原因と家族信託とはなにか、またそのメリットをご紹介します。
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空き家が年々増加する原因は、高齢者世帯の増加です。
さらに今後も増えていくことが確実であり、その高齢者世帯の家が相続や認知症などをきっかけとして空き家になってしまいます。
相続しても空き家となる原因には、子どもは自分で家を購入し所有しているケースが多く、親の住んでいた家には住まないことが考えられます。
また家を所有する親が認知症を発症するなど、判断能力を失ってしまうと不動産の売買契約をしても無効となってしまうのです。
重度の認知症になると代理人を立てることもできないため、亡くなるまで家を放置するしか方法がありません。
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空き家対策に、「家族信託」は有効といわれています。
家族信託とは自身の財産を信頼できる家族に託す、財産管理の方法の1つであり、財産を任された人物は親の財産を家族のために有意義に利用できるようになります。
家族信託を構成しているのは、下記の3つの立場です。
一般的に委託者と受益者は親であり、受託者は子や孫など親族が担います。
しかし家族信託も認知症になってしまったら利用できないので、早めの対策をおすすめします。
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空き家対策を家族信託でおこなうと、税金や処分の面などにおいてメリットがあります。
委託者と受益者を親とする家族信託は、贈与に当たらないため贈与税がかかりません。
また親の家を収益物件として活用すると、得た利益を親の老後資金に利用することも可能です。
家族信託では、受託者だけの判断で家の処分を決定できるので、スムーズに売却手続きをおこなえます。
受託者1人に任せることが不安な場合は、弁護士などの第三者の専門家に相談し、信託監督人を設置すると良いでしょう。
家族信託は、数世代にわたって財産承継を指定することができます。
そのため、承継先がなく家が空き家として放置される可能性が低くなります。
全国で増えつつある空き家への対策として、財産管理を親族に託す「家族信託」は効果が期待できます。
税金や処分の面などにメリットがあるので、親の家を相続する予定がある方は家族が元気な内に早めの対策をおこないましょう。
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